インターネット上の「炎上」について
インターネットでよく耳にする「炎上」という言葉。インターネット上の投稿に対して、非難のコメントが殺到する状態を指します。
「炎上」の対象となるのは、企業や有名人だけではありません。一般人が、インターネットへの投稿をきっかけに「炎上」してしまうケースもよくあります。
今回は、そんな「炎上」の仕組みについてお話ししたいと思います。
不適切な投稿が炎上する流れについて
炎上しやすいインターネット上の投稿としては、公共の場で問題行動をしているものや、未成年者が飲酒・喫煙をしているものなどがあげられます。もちろん投稿者は、炎上させようと思ってこうした投稿をしているわけではありません。「自分の投稿なんて、知らない人が見るわけないだろう」という感覚で、友だちだけに見せるつもりで投稿しているのです。
しかし、インターネット上の不適切な投稿はすぐに拡散されるものです。誰か一人が不適切な投稿を発見し、SNSや掲示板などにその情報をはりつけていくと、それを見た人がまた情報を拡散し……というふうに、どんどん広まっていきます。
そして情報が拡散されると、投稿者の個人特定がはじまることがあります。インターネットには、投稿者をこらしめるなどの目的で、不適切な投稿をした人の個人情報を探り、インターネットにはりつけていく人たちが少なからずいます。インターネットで個人を特定するのは、それほど難しいことではありません。SNSやブログなどの過去の投稿内容を探ったり、投稿者の友だちの投稿をチェックしたり、最近では、インターネットに投稿された写真から、その撮影場所を簡単に特定するサービスまで出ているのです。
個人を特定されると、まとめサイトなどに問題の投稿と合わせて、個人情報がのせら
れていきます。こうした状態になると、情報を完全に削除することは難しくなります。インターネットで自分の名前を打ち込んで検索すると、問題の投稿と自分の個人情報が出てくるようになってしまうのです
まとめ
インターネット上での炎上は、誰の身にも起こりうるものです。
自分の投稿が友だちだけでなく、知らない人にも見られる可能性があることを意識して、不適切なものだと受け取られてしまわないか、見た人が不快にならないか、といったことを、投稿する前に必ず確認するようにしましょう。
埼玉県教育委員会