3月 放送朝会 校長講話
皆さん、おはようございます。しっかりした姿勢で聞いていますか。腰骨は立っていますか。今日は、2つの話をしますのでよく聞いてください。
1つめは、NHK大河ドラマ「青天を衝け」についてです。いよいよ「青天を衝け」の放映が始まりました。第3話まで終わりましたが、桑や藍の畑が広がる血洗島の風景が映っています。今、私たちがいるこの辺りだと思うと自然がいっぱいで血洗島の人たちがみんなで協力して蚕を飼ったり、藍玉を作ったりなどの仕事をしている様子がよくわかります。また渋沢栄一翁の子ども時代を子役の小林まさひとさんが演じていましたが、自分の思ったことをすぐの行動にうつしたり、仲間といろいろなことをしたり、たくましく描かれていました。その代わりに、みんなに失敗をして心配をかけたり、お父さんに怒られたりしていますが、そのことからいろいろなことを学んで成長していきます。成長してからは、吉沢亮さんが演じていますが、どんなふうに日本を良い方向に変えていくのか楽しみでなりません。八基で生まれ育った人が、大河ドラマの主人公になっているのです。皆さんも、是非ドラマを見て、1万円札の顔になる栄一翁がどんなことをした人なのか、感じて欲しいと思います。また、NHKからは、藍の種をいただきました。八基小で1年生、2年生が育ててくれた種と一緒に4月に植えていきます。
2つめは、「学暴」という言葉についてです。今お隣の国韓国では、「学暴」という話題が毎日大きなニュースになっているそうです。学暴とは、学校の中の暴力やひどいいじめのことです。
ことの始まりは、オリンピックへの出場も期待されていたバレーボールの選手が、小学校や中学校の時に、友だちに対して、自分が気にいらない時に暴力をふるったり、ナイフを見せて脅したり、お金を取ったり、汚いから近くにくるななどのひどい言葉を言ったりしたそうです。そのひどいいじめをした選手は、大人になって小・中学校の学暴がわかって、これからの試合に出ることができなくなるなど、国中の人から大きく批判されています。
これは、日本に住んでいる私たちも、よく考えなければいけないことです。今の学年になって、友だちに対して、嫌なことを言ったり、嫌がることをしたり、暴力をふるってしまったりした人がいると思います。してしまった人は、たぶんもうそのことを忘れていると思います。しかし、された人は、たとえ相手が謝ってくれたとしても、嫌な思い、くやしい思いは消えてないかもしれません。いじめにあった人は、いつまでもそのことを引きづっていくこともあるのです。韓国の話も、大人になってから、小学校、中学校のいじめの話が出てきました。
あと、1か月で新しい学年になります。勉強をしっかりと終わりにすることも大切ですが、いじめられて嫌な思いをする友だちを1人も出さないようにして、誰ともなかよくすることが今のクラスの1年のまとめです。友だちとなかよくするとは、自分の仲のよい友だちだけ仲良くしたり、助けたりするのではありません。クラスの子みんなと仲良くすることです。誰か困っていたら、誰もやる人がいなかったら、積極的に自分から行動してください。もし、いじめのつながることが起きたら、だめだよと注意できるようになってください。一生懸命勉強している友だちの邪魔をするのもいけません。どの友だちとも分け隔てなく仲良くできるクラスに仕上げて次の学年に進みましょう。その姿を見ることが先生方にとって一番うれしいことです。
今日のお話は以上です。